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The Kusatsu TOURIST GOUIDE

MANUFACTURING

草津のものづくり

美しい透明度と表現の楽しさにこだわる

吹きガラス工房 わかくさ

様々な色や形の沢山のオリジナル商品が並ぶ「吹きガラス工房わかくさ」。
ショップから工房の制作風景を見ることができるという魅力的な空間で、ガラス作家の八木俊之さんにお話を伺いました。

吹きガラス工房 わかくさ01
吹きガラス工房 わかくさ02

八木さんがガラス作家になられたきっかけを教えてください。

学校卒業後、「手に職をつけたい」という理由で奈良のガラスの工場に就職をしました。その工場は、休み時間にガラスで自由に遊ばせて貰えるという恵まれた環境だったんですが、まだガラス工芸には関心がありませんでした。
後輩ができて教える立場に立った時に、よりガラスについて知る必要があると思い、「工芸」のガラスについても勉強しようと、奈良のガラス作家さんの所に習いに行ったんです。そしたらどっぷりとはまってしまいまして。。。

その後、本格的にガラス工芸の勉強をする為に石川県能登島の学校に行きました。その学校では、まるっきりの初心者ではない為、逆に選択肢がたくさんあって苦労しました(笑)。
工場でやっていたことと、工芸のガラスは全然違うんですけどね。自分自身も工場で遊んでいるときに自己流で覚えた部分もあって、その癖がなかなか抜けませんでしたね。

吹きガラス工房 わかくさ03

その後、いくつかの工房で働かれて、現在のこちらで独立をされたという事ですが、やはりご自身でされるのは違いますか。

そうですね。もちろんですが、やっぱり自分で全てやらないといけないというのが違う点ですね。
工房を構えるために、炉を自分で作ろうと色々なところに行って勉強をしました。

配線や電気関係は専門の業者さんに頼みましたが、溶解炉は断熱材や耐火コンクリートで自分で作りました。
当然ながら炉の精度が落ちてくるので年に1度のメンテナンスも自分でしています。

吹きガラス工房 わかくさ04

八木さんのこだわりや独自の手法はありますか。

独自の手法というのは特にありません。
ガラスは昔から有りますが、基本的な手法はあまり変わっていないんです。僕自身特殊なアーティストではありませんから・・・(苦笑)
ただ、拘りをもってガラスの透明度を出すことは大切にしています。

パイプの先のガラスにはどうしても鉄分がついてしまいますが、それを一緒に溶解炉に入れて溶かしてしまうと鉄分が入って、緑っぽい色のガラスになって透明度が落ちてしまうので表面の綺麗な部分だけ使うようにしています。

吹きガラス工房 わかくさ05

体験教室とはどんな内容なのか教えてください。

お客様にガラス工芸のいろいろな可能性を感じてもらいたいという思いもあって、体験で出来る形や色の種類を多くして、楽しんでもらえる様に工夫しています。

観光地などの体験と違って、私が普段使っている道具と同じものを使い、個人で開催しているので、お客様のご要望には可能な範囲で対応するようにしています。

あとは、作品を作る時もそうなんですけど、一か所だけに集中せず、全体を見るようにしています。炉から出したガラスは作業できる時間も限られていますし、手を動かしながら、全体を見て皆さんに安全に楽しんでもらえる様にしています。

最後に、吹きガラスを通じてお客様に伝えたいことはありますか。

吹きガラス自体の歴史は古いんですけど、近代的なガラスの歴史は浅くて、自由に表現出来る要素もまだまだあるんです。それが他の伝統的な工芸品とは違うところかもしれません。
そういう様々な可能性があるという点も含め、たくさんの方に体験してもらいたいですね。 みなさん、形が出来たときは本当に感動されていますし、見ていてこちらも嬉しいです。

特に子供の時って、物事に対する吸収力が大きいですし、小さい頃の体験が後から大人になった時に大きく影響することもありますよね。私も子供の頃にガラス工芸体験があれば、やりたかったかもと思いますし。

ですので、大人の方ももちろんですが、子供さんには気に入ったら何度も体験に来ていただきたいですね。

小学生から参加できる吹きガラス体験は工房にて毎日実施しています。(要予約)
また、じっくり作品を作ってみたい方向けの教室、万華鏡作りワークショップなども開催。見学やご質問などお気軽にお問い合わせください。草津の秋のイベント「草津街あかり」の出展もお楽しみに!

吹きガラス工房 わかくさ

TEL/FAX:077-565-0111

ホームページ:http://www17.plala.or.jp/BlowWakakusa/

営業時間:10:00~18:00

定休日:木曜日

吹きガラス工房 わかくさ06
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